南米旅行のはずが
卒業旅行は大学サークル同期の友人と南米へ…
のはずが、成田を発って経由地のアメリカ・シカゴでブリザードに巻き込まれた。マイアミ行きの飛行機に案内されて座席に座るが、1時間経っても出発しない。乗り換え時間を意識して「早くしてくれ」と悶々としていると、通路側に座っていた友人が前方を見つめて「だめだこりゃ」とぼやいた。
同じ方向に目線をやると(おそらく遅延便の振り替えで)後から乗ってきた乗客たちが、ことごとくバカデカいスーツケースを抱えていた。ロストバゲージが多いのか、預け料金をケチっているのか分からないが、どう見ても入らない棚の隙間に無理やりスーツケースを押し込もうとしているのを見て、まだしばらく時間はかかることを察し、自分も「だめだこりゃ」と返した。
案の定、次の乗換地のマイアミでは、ラパス行きの飛行機を逃してしまった。二人で「だめだこりゃ」を連呼する。何から対応したらいいか途方に暮れていると、ゲート近くにいた係員が便を再予約するようアドバイスしてくれた。アメリカン航空の再予約センターで事情を説明したところ、フードバウチャー付きで空港近くのホテルに一泊することに。
ボリビアの朝は冷え込むと聞いていたので、成田を発つ時から完全に寒冷地仕様できた男2人が、蒸し暑いマイアミの空港ホテルでやることもなく呆然とする。とりあえずラパス行きの翌日便が出るのは夜なので、とりあえず昼はマイアミビーチにでも行ってみようか、という話になった。
タクシーと徒歩でビーチまで来ると、Grand Theft Autoのバイスシティに似ていて驚く。泳ぐシーズンではないようでビーチに観光客の姿はなく、何やってるんだろう感が強まる。
そのあと市街地を歩いていると、派手な水着が売られていたりして、オンシーズンは華やかなのかもしれないと、少々リゾート感を感じられた。夕方、空港に戻り、無事に翌日便に乗りラパスに向かうことができた。
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