香港のデモ現場に行ってみた
香港政府が目指す「逃亡犯条例」の改正に、市民が抗議している。香港で逮捕された刑事事件の容疑者を、香港以外の地域に引き渡すケースについて定める条例だ。もし中国への移送が可能になれば、中国当局が事件をでっち上げ、批判的な民主活動家らの引き渡しを求めてくるかもしれない。そんな不安が広がっている。
6月12日のデモは、英BBCをはじめ世界中で生中継され、TIME誌(アジア版)の表紙にもなった。武装した警官隊が、無力な若者に容赦なく催涙スプレーをかけ、警棒で殴るシーンを見て、けなげで涙が出てしまった。週末に再度デモがあると聞いて、いま起きていることを自分の目で見ておこうと急遽、香港行きの航空券をとった。
現場は、地下鉄(MRT)の金鐘(Admiralty)駅が最寄り。A出口が政府庁舎につながっている。エスカレーターをのぼると、歩道橋が続いていて、ここがデモの際、各国のテレビ局がカメラを置いた場所になっていた。
この歩道橋には、若者たちが書いたと思われるたくさんのメッセージが柱という柱に貼られている。印象的だったものを紹介する。
近くには、救援物資が差し入れられていて、デモから日数が経っていないことを感じた。ペットボトルの水は飲み物としてだけでなく、催涙スプレーをまかれた時に顔を洗っていた姿をテレビで見かけた。ゴム手袋やティッシュ、マスクもあった。
0コメント