香港のデモ現場に行ってみた

香港政府が目指す「逃亡犯条例」の改正に、市民が抗議している。香港で逮捕された刑事事件の容疑者を、香港以外の地域に引き渡すケースについて定める条例だ。もし中国への移送が可能になれば、中国当局が事件をでっち上げ、批判的な民主活動家らの引き渡しを求めてくるかもしれない。そんな不安が広がっている。

6月12日のデモは、英BBCをはじめ世界中で生中継され、TIME誌(アジア版)の表紙にもなった。武装した警官隊が、無力な若者に容赦なく催涙スプレーをかけ、警棒で殴るシーンを見て、けなげで涙が出てしまった。週末に再度デモがあると聞いて、いま起きていることを自分の目で見ておこうと急遽、香港行きの航空券をとった。


現場は、地下鉄(MRT)の金鐘(Admiralty)駅が最寄り。A出口が政府庁舎につながっている。エスカレーターをのぼると、歩道橋が続いていて、ここがデモの際、各国のテレビ局がカメラを置いた場所になっていた。

この歩道橋には、若者たちが書いたと思われるたくさんのメッセージが柱という柱に貼られている。印象的だったものを紹介する。

近くには、救援物資が差し入れられていて、デモから日数が経っていないことを感じた。ペットボトルの水は飲み物としてだけでなく、催涙スプレーをまかれた時に顔を洗っていた姿をテレビで見かけた。ゴム手袋やティッシュ、マスクもあった。


次のデモでは、こういったものが必要にならないことを祈ります…。

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Taro

1989年生まれ。在京メディアで近畿→北関東→東京で記者。転職して現在は別業界に。フットワークは軽いほうで、休日はカメラを携えて旅に出ます。海外は20カ国以上。屋台で怪しいもの食べてたまにお腹壊したりします。最近ペンを握っていないのでボケ防止に書きます。コンテンツと現在の所属等は関係ないです。