「東側の壁近くのブランデンブルク門。二人の東独少女が壁をよじ登り始めた。西側の若者が手を差し伸べた。(略)その近くでハンマーとのみを持った男が壁のてっぺんをまじめな顔つきでくだき続けている」
「一人の男が、シャンパンのボトルを高々と掲げて、勢いよく栓を抜いた。東ベルリンの市民の手から西ベルリンの市民の手に渡る。『信じられない、どうにも信じられない』とつぶやき続ける女性。(略)『この気持ちが分かるか』と国境警備兵に向かって叫ぶ男性。警備兵が『わかるとも』と叫び返した」
ベルリンの壁崩壊を伝える1989年の新聞記事から
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